■ 「史上最高のダービー」から「がっかりダービー」へ

「過去最高のダービー」終わりました。終わりましたね。

いやー、しかし、ああいった結末とは、予想してなかったですね。
率直に、一観戦者としての感想を言うならば、
「オレが見たかったのは、それじゃなかった」って感じですかね。
当たった、当たらなかった、じゃなく。

イヤ、別にこれは、誰が悪いとか、悪い結果だとか言うわけじゃないんです。
スロー競馬が悪い、というわけでもないし、
まして、エイシンフラッシュにケチをつけるようなものでもないです。
でも、この「過去最高のダービー」では、この展開を見たくなかったんですよ。

仕方ないのは、分かってるんですけどね。
JRAだって、「お前ら空気読めよ」とは言えないし、
騎手一人ひとりだって、空気読むようなことは、して欲しくない。
だから、やっぱり仕方ないんですよ。難しいですね、競馬は。


と、一観戦者としては、消化不良感が否めないんですが、
一予想家としては、この結果は、きちんと受け止めた方がいいと思ってます。

自分の予想しない結果になったとき、
特に、レース内容に疑問を感じているようなときは、
結果を、素直に受け入れないもんなんです。

でも、過去の経験からすると、
結果は結果として、受け入れた方がいい場合が多いです。
思い出すのは、'92年にグランプリを連覇したメジロパーマーです。

宝塚記念を逃げ切ったときに、
「うまいこと逃げ切られた」みたいな見方をしていたので、
その年の有馬でも、グランプリホースとしての扱いはしてなかったし、
翌年の阪神大賞典を勝って、天皇賞でも3着になって、
ようやく、真のメジロパーマーの強さを知ったという感じでした。
メジロパーマー、いい馬だったなあ。

でも、それじゃあ遅いんです。予想家としては。

「自分が感じたこと」は大事にしなくちゃいけなくて、
そういう意味では、この消化不良感も重要なんですが、
馬券のハズレも含め、期待を裏切られた感覚って、ものすごく大きいですから、
その辺は、バランスをとっていかないといけないなあ、と思います。

ダービーの回顧だか、
メジロパーマーの回顧だか分からない感じになってスミマセン。

2010.05.31 「消化不良と、メジロパーマー (日本ダービー回顧)」より

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