■ スピード指数の新しい方向性 〜【第7回】ダート未勝利を斬る(その2)〜
前回は、一定数値以上の指数をマークした馬の成績について触れましたが、
単に一定指数以上の勝率が高いというだけでなく、
「指数は高いほど強い」ということも重要です。
指数が高いほど強いなんて当たり前だろうと思われるかも知れませんが、
案外そうでもなかったりしますし、
ダート未勝利では、それがものすごく顕著なんです。
ということで、次のサンプルをご覧ください。
これは、前回同様1〜4月期のダート未勝利戦に出走した馬を集めたものですが、
前回と違い、指数を問わず全ての2着馬を対象にし、
その中での指数の高さによって、低・中・高という3段階に分けた場合の成績です。
ダート未勝利2着(指数の高さごと) | |||
指 数 | 低 |
中 |
高 |
レース数 | 259 | 275 | 271 |
勝 数 | 49 | 70 | 105 |
複勝数 | 124 | 159 | 208 |
勝 率 | 18.9% | 25.5% | 38.7% |
複勝率 | 47.9% | 57.8% | 76.8% |
単回収率 | 59.2% | 80.9% | 79.1% |
複回収率 | 69.0% | 77.2% | 91.0% |
見てのとおり、低→中→高と指数が上昇するにしたがって、勝率なども急激に上がっています。
これは2着馬だけを取り上げたものですが、
3着〜5着についても、2着と同じように指数が高いほど強いというのがハッキリと表れています。
また、上のサンプルデータを見ると、指数によって上下するのは勝率だけではなくて、
回収率についても、指数が高い方が良いという傾向がありますが、
この傾向についても、2着だけではなく見られるものです。
(参考)3〜5着分
3着 | 4着 | 5着 | |||||||
指 数 |
低 | 中 | 高 | 低 | 中 | 高 | 低 | 中 | 高 |
レース数 | 226 | 277 | 280 | 240 | 279 | 262 | 226 | 279 | 252 |
勝 数 | 26 | 36 | 69 | 14 | 32 | 44 | 14 | 24 | 24 |
複勝数 | 93 | 122 | 187 | 48 | 90 | 132 | 40 | 80 | 95 |
勝 率 | 11.5% | 13.0% | 24.6% | 5.8% | 11.5% | 16.8% | 6.2% | 8.6% | 9.5% |
複勝率 | 41.2% | 44.0% | 66.8% | 20.0% | 32.3% | 50.4% | 17.7% | 28.7% | 37.7% |
単回収率 | 98.1% | 54.6% | 90.5% | 48.5% | 65.5% | 103.1% | 70.6% | 84.1% | 89.8% |
複回収率 | 78.7% | 75.7% | 99.0% | 52.2% | 71.4% | 91.6% | 63.6% | 94.7% | 84.4% |
回収率についてはかなりバラつきがありますから、
過去データだけでは何とも言いにくい部分もありますが、
着順なりの指数の高さという考え方もあるということは間違いなさそうです。
というわけで、再び続きます。
2008.07.09 「ダート未勝利を斬る(その2) 」より