■ スピード指数の新しい方向性 〜【第6回】ダート未勝利を斬る(その1)〜
具体的な話としての初回は、とにかく指数が威力を発揮する条件ということで、
ダート未勝利戦を取り上げたいと思います。
ダート未勝利戦で好指数馬が強いというのは、
スピード指数を使っている人なら大体感じているところかと思いますが、
本当に半端じゃないくらいに強いんです。
まずは、以下のサンプルによる成績をご覧下さい。
ダート未勝利 | |
頭 数 | 468 |
勝 数 | 164 |
複勝数 | 335 |
勝 率 | 35.0% |
複勝率 | 71.6% |
単回収率 | 113.3% |
複回収率 | 96.4% |
これは、2005年〜2007年の1〜4月期に、一定数値以上の指数をマークし、
5着以内に入った馬の次走(90日以内出走分のみ)の成績を調べたんですが、
まず驚くのはその回収率です。
単回収率では100%を超え、
複回収率でも100%に近い数値をマークしているのです。
第4回で、スピード指数予想の回収率のベースは90%弱のところにあるということを書きましたが、
ことダート未勝利戦に関して言えば、ほとんど100%というところにベースがあるわけです。
ですから、それにほんのちょっと予想によるプラスアルファを加えてやるだけで勝てるというわけなんです。
では、そのプラスアルファは何なのかという話ですけど、
まずはやっぱり「指数の高い馬はものすごく強い」ということです。
回収率の話は既にしましたが、勝率などでも、ものすごく高い数値になっているのです。
サンプルによる勝率だと、5着まで混じっているにもかかわらず、勝率35%という好成績です。
ダート未勝利戦の2着馬全体の勝率が25%かそこらですから、
この数字がいかに高いものか分かると思います。
ちょっと長くなりそうなので、次回に続きます。
2008.07.02 「ダート未勝利を斬る(その1)」より