◆ すいせん図書 ◆ |
昔は、読書って好きじゃなかったんですよ。 国語の授業も、楽しいと思ったことはなかったし、夏休みの読書感想文も、5ページくらいのショートショートで書いたりしてました。 ところが、オトナになって本を読んでみると、驚くほど面白いんです。びっくりしました。 競馬の本も読むことはありますけど、だいたい関係ない本を読んでます。 競馬と関係のないものでも、意外と競馬に通じる部分があったりして、予想に対してのモチベーションが上がったり、新たなアイディアの基になったり、サイト運営の参考になったりします。 競馬に関する本は、ヨソのサイトでも紹介してますし、おそらく他の方のほうが詳しいと思いますので、ここでは色々なジャンルの本を紹介したいと思います。 |
書名 | 著者 | 説明 |
インターネット的 | 糸井重里 | イトイさんって、この本読むまでは「埋蔵金掘ってて、 MOTHER3(ゲーム)なかなか作ってくれない人」 くらいのイメージしかなかったんですが、 コレ読んでから、随分とイメージ変わりました。 正直が最大の戦略だってことや、 非常に少ない人数しか必要としていないものでも、 その人たちが出会えればいいということや、 必要なものがナニかってこととか、 あれこれ批評したところで、立候補しなくちゃ票はは入らない ってこととか、 どこからどこまでが、 このサイトや予想に関わるのか分かんないですけど、 たぶん、色々なことを参考にしていると思います。 インターネットが、単なるお金もうけの手段で終わったら、 ちょっとさみしいじゃないですか。 日本の端っこにいるスピード指数マニアが、 色んなところにいる競馬好きの役に立ったり、 お互いに、色んな見解を聞きながら予想ができる。 その辺を大事にしたいですよね。 |
安心社会から信頼社会へ | 山岸俊男 | 『インターネット的』の中で、紹介されていた本なんですが、 これは読んでよかったですね。 「正直者がバカをみる」ってよく言いますよね。 本当は正直者がバカをみない世の中がいいと思うんですが、 やっぱり、勝つためには、ズルくないといけないのかなあ というあきらめもありました。 ところが実際は、正直が「最大の武器」で、 勝つために、騙したり、ウソを言ったりする必要はない とのことで、非常に勇気付けられる内容です。 (イトイさんの紹介が素晴らしかったので、 ここまでかなり引用しています) ギャンブルなんて、所詮は騙し合いですから、 自らの手の内を明かしていくことは、 決して得策でなないかも知れません。 でも、そうすることで、たくさんの人が競馬に楽しめたり、 新たなアイディアの発見になれば、 自分にとってもプラスになると思っています。 ちなみに、この本は、まっとうな社会心理学の本なので、 まあ、じっくり読むといいと思います。 |
泣き虫しょったんの奇跡 | 瀬川晶司 | 何年か前に、将棋のプロ編入試験が話題になりましたが、 それがこの人です。 当時は、「サラリーマン棋士の挑戦」というような見出しで 扱われていましたから、私を含め一般の目には、 将棋の大好きなサラリーマンがプロの世界に挑んだ というイメージだと思いますが、 元々は、他のプロ志望の方々と同じように プロを目指していたわけです。 力が及ばず挫折し、一度は将棋の世界から身を引きながらも、 再び将棋への情熱をとりもどし、 プロ編入試験へこぎつけたというわけなんですが、 再び情熱を取り戻したのは、 やっぱり、「将棋が好きだった」からです。 過去を振り返ったとき、何でもっと頑張らなかったんだろう とか思いがちなんですけど、 大事なのは、頑張ることから逃げるか逃げないかではなくて、 好きでいつづけられるかどうかだということなんですよね。 本当に好きなことって、するなと言われてもしますから。 いわゆる「瀬川本」はいくつか出てますけど、 これが一番読み物として優れていると思います。 |
ゲームについて思うこと(1,2、DX) | 桜井正博 | この桜井さんというのは、私の大好きなゲーム 『大乱闘スマッシュブラザーズ』のデザイナーをした方です。 一般的には『星のカービィ』を作った人と言った方が 分かりやすいでしょうか。 その、ゲームデザイナーの人が書いた本ですから、 当然ゲームに関わるハナシとなるわけですが、 根っこにあるのはゲームの話にとどまらず、 「人を楽しませるということ」だったり、 「仕事との向き合い方」だったりするわけです。 例えば、ムービーの使い方。 最近のゲームにはふんだんにムービーが使われていますが、 本当にゲームの面白さを高めるようなものでなければ、 単なる待ち時間にすぎないわけです。 クリエイターというのは、 とかく自分の作りたいものを作りがちですが、 本当に作らなくてはいけないのは、 ユーザーがやりたいものなわけです。 個人的には、2巻目のオマケの「企画書」がよかったですね。 プレゼン用の企画書なんでしょうけど、ものすごく楽しい。 それはもう、それ見ただけでやりたくなるくらいに。 見習いたいものです。 「ゲームをしない方でもどうぞ」とは、さすがに言いませんが、 専門的なことが書いているわけじゃないので、 それなりにゲームに触れる人なら楽しめる内容だと思います。 |